『 犬とネコ 』

魁&皇紀

朝起きたら・・・―――なんて作り話の中じゃ珍しくもないだろうけど
実際、こんなことが起きたらそりゃ驚くよね。

俺と、魁が動物になってた・・・・・・なんてさ。

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ふっかふかでつやつやな毛並みの枕と朝陽がぽかぽか当たって
すっごく心地よくって、まだ眠っていたいとぼんやり考える。
・・・・・・?毛並み?
・・・・?!

「皇紀、起きろ。皇紀・・・!」
「ん、何?・・・魁、もう少し寝かせてよ・・・・・・!うわぁ・・・っ!!」
擦った目の先に映ったのは、真っ黒な毛並みの大型犬。
「叫びたいのはこっちだ。皇紀、自分を見てみろよ」
端から聞いたら犬の鳴き声なんだろうけど、俺には一応、魁が
何を言っているのか理解出来る。
「俺?・・・うわぁ〜vv」
豹柄のネコ、それが俺だった。
「ねぇ、かっこいい?」
「皇紀・・・;どういう状況かわかってんのか?」
呆れたように、魁は呟く。
「だってこんな体験滅多に出来ないよ」
「それもそうだな。・・・かっこいいんじゃなくて、皇紀は可愛いよ。
ネコになっても美人だな」
そう言って、魁は舌で俺の顔をぺろっ!と舐めた。
でも、身体の大きさが違うからびっくりしちゃう。
「・・・ひやぁっ!」
そして魁は、笑った。

「ところで、素朴な疑問なんだが・・・」
「何?」
「犬とネコって、どうやってヤルんだ?」

・・・・・・・・・。
「魁、まさか・・・」
「ん?滅多に出来ない体験なんだろ?種族の違う者同士の契り」
そういう意味で言ったんじゃないんだけどね。
魁は犬になっても魁でした・・・。
「・・・・・・ねぇ、ムリだと思うんだけど?だってかなり魁は大きいし・・・」
大型犬と普通よりちょっと小さめのネコ。
どう考えても・・・ねぇ?
「ま、なんとかなるか。・・・皇紀」
なんとか、って・・・・・・。
「・・・・・・んっ・・・」
すぐに目を瞑ったけど、犬のアップってネコには怖いな。
口と歯が特に。
「動物ってキスし辛いな。人間より本能で生きてるからキスなんてしないのか?」
「・・・さあね。魁、悪いけどこのままだったら魁とは出来そうにないから
おあずけね」
それだけ告げるとさっさと俺は寝る為に丸くなる。
ん〜魁に抱っこされてるから、気持ちいい〜。
ネコになった所為かな?とにかく眠いんだよね。
「んじゃ、魁おやすみ〜・・・ふぁ〜・・・」

「おい!皇紀?・・・ったく、おあずけって・・・。俺をコロス気か?」
気持ち良さそうにすやすや寝やがって。
・・・可愛いな。
このまま見てたら勃ちそうだ。
・・・犬って、勃つんだっけ?
メスとヤッたりするんだから勃つよなぁ?
・・・はぁ〜、喋らなくても済むと思ってた動物になれたのに
これじゃ人間より苦痛だ。
皇紀といちゃつくのが俺の生涯の望みなのに・・・。


End・・・・・・・・・?


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KatzenGaruten 様
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