03.ゴミの分別についての激論


 *-*- お知らせ -*-*
   可燃ゴミ 火・木・土曜日
   不燃ゴミ 金曜日
   プラスチックゴミ 月曜日
   資源ゴミ 水曜日
   ※ 粗大ゴミはクリーンセンターに直接持ち込むか、電話で申し込んでください。



明日は「可燃ゴミ」の日だから、夜のうちにゴミをまとめておけってランチアのおっさんに言われたんらびょん。
だから、部屋ん中にあったゴミを言われたゴミ袋に移して部屋の外に出したんらけど…
「…犬、それじゃあダメ」
柿ピーがそんなことを言って、とーせんぼした。
「なんれ?」
「これ、分別ができてない」
「へ?」
分別? なんれすか、それ?
オレは言われた意味が判んなくて、首を傾げたら、
「明日の収集は可燃ゴミだから…出していいのは燃えるゴミだけだよ」
そんなことを言われたびょん。
ああ、なるほろね。燃えるゴミだけしかダメなんれすか。しょうがないなぁ…って出した袋を見たんらけど…
「ちゃんと燃えるゴミだびょん?」
ゴミ袋の中身は、みんな燃やせるゴミだった。うん、燃えるよ、みんな。
でも、柿ピーってば、
「…お菓子の袋は不燃ゴミ」
そう言うと、ポイって外に出した。
「え?」
「ペットボトルは資源ゴミ」
ポイっ、ポイっ
「でも、燃えるびょん!」
「缶も資源ゴミだね」
ポイっ、ポイっ、ポイっ…
「燃やそうと思えば燃えるびょんっ!」
「…普通は燃やさないんだよ」
そう言って、ポイポイ外に出すから ―― ゴミ袋の中身は最初の半分くらいの量になったびょん。
その代りオレの部屋は折角キレイになったと思ったのに、これじゃあさっきより汚くなった気がするびょんっ!
「な、なにすんだびょんっ! オレの部屋、ゴミだらけになったびょんっ!」
「しょうがないよ。ちゃんと分別しないんだから」
「だって、燃えるびょんっ!」
「普通は燃やさないんだって言ってるでしょ?」
「でも、燃えるびょんっ! お菓子の袋らってプラスチックらってビニールらって缶だってビンらって燃やそうと思えば、絶対に燃えるびょんっ!」
―― って、柿ピーと大騒ぎしてたら…



「萌えるといえば…僕は犬のセーラー服姿なんか萌えると思いますね」
そう言ってまたどっかの制服を持ってきた骸さんが、ニッコリとオレの部屋の入口に立っていた。



「犬、衣類は資源ゴミの日に出すんだよ」
「…ん、判ったびょん」


初出:2007.04.22.
改訂:2014.08.02.

ぐらんふくやかふぇ